劇団四季と浅利慶太
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人気ランキング : 302,349位
定価 : ¥ 735
販売元 : 文藝春秋
発売日 : 2002-11 |
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劇団四季の歴史を知るための好著といえるでしょう |
本書は、『劇団四季と浅利慶太』という表題の通り、劇団四季の創立者であり、政治力にも長け、経営者としての手腕にも優れ、そして類稀なる演出能力を持っておられる浅利慶太氏の偉業をたたえる本です。
「ロングランかレパートリーか」、「俳優」、「全国展開と劇場」、「経営&四季の会」、「上演作品」、「半世紀の略史」、「劇団四季の未来」という章立ての通り、現在の四季の絶大な人気を確立した劇団の歴史や理念を膨大な資料を駆使して描いておられる労作です。
多分、本書の執筆にあたっては、劇団からのしっかりとしたバックアップがあったことは、その精緻で様々な資料の存在からも見て取れます。
劇団四季の発行の月刊誌「ラ・アルプ」には、四季の舞台で素晴らしい演技と歌声を披露される主役や準主役の方の活躍やエピソードが、毎月紹介されています。つまり劇団四季ファンは、その舞台に立つ俳優の方々の情報を一番知りたいと願っているわけです。
ところが、本書を手に取った方の中で、そういう素晴らしい人気を博している俳優のファンの方にとっては、少し物足りない執筆のように感じると思います。つまり、もう少し、四季の舞台を支えている劇団員にスポットライトを当てた方がより一般ウケするように感じました。
そのあたりが残念でしたが、貴重な書物ですし、労作ですので「四季」ファンにとっては一度手にとって見られてもよいのではと思います。
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劇団四季の歩みがよくわかる |
近く、ライオンキングを苦労してチケットを購入して見に行くことにしました。ただ恥ずかしながら浅利慶太が劇団四季を作ったということすら知らずに恥ずかしいばかりでした。それでこの本を手に入れました。劇団四季の歩みが細かに載っており大変参考になりました。
一般的に日本でミュージカルの公演を行う場合、期日が決まっていていついつまでしかいくら人気がある後援でも期日が着たら終わってしまいます。しかし海外のブロードウェーなどではロングランという形をとり人気のある「キャッツ」や「オペラ座の怪人」のようなものは、10年以上も続けられています。このような形を日本に導入したのが劇団四季です。そのために専用の劇場を作っているということでした。
ほかにも劇団四季出身の俳優のこ!などが載っており、これはライオンキングを見る前に読んでおいてよかったと思いました。ただ浅利慶太本人が書いたのではなく、ジャーナリストが書いているのが主観性にかけて残念です。
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芸術面を論じるキャパシティのない筆者 |
この本は、四季ファン向けではなく、劇団四季という一つのビジネスモデルを通じて、日本の演劇のあり方について言及している本だと思う。
劇団四季は、世界でも希有なエンタテイメントカンパニーであり、ブロード・ウェイやウェストエンドが、自分の劇場で俳優を養成しないのに対し、「足りないものは、自分で創る」という発想で、ロングランを可能にする専用劇場、俳優の養成などに取り組んできたカンパニーである。サークル的なカンパニーから、演劇をビジネスとして成立させる過程は興味深い。ただ、その発展の過程には、政界、経済界の人脈が重要な役割を果たしており、ほかのカンパニーのビジネルモデルとして参考になるかというと、そうでもない。また、芸術の門外漢である筆者が、芸術面について「四季擁護」をしている点も、論理的な分析から逸脱していると思われる。
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日本のミュージカル史が良くわかる |
劇団四季をヨイショしている点をのぞけば、日本のミュージカル興行の問題点や、ミュージカルを演劇技術の他に、劇団経営という経済面からも評価して、四季を日本の演劇界のなかできちんと位置づけている。
劇団四季の歴史と言うより、日本のミュージカル史を劇団四季の歴史を中心にまとめたミュージカル小史として読めるし、そう読んだ方が正解だと思う。
観客が現在、ミュージカルを気軽に楽しめるようになったのは、経済面で劇団を運営するという難題を四季が四苦八苦して克服してきたからだという事が良くわかるし、そうした経営上の努力も、従来(現在)の日本の演劇界が取ってきたスターシステム(座長公演)の弊害を克服して芝居その物の品質を高く維持するためのものであったことが判る。
わたしも知り合いの小さな劇団の関係者から切符を買ってくれと頼まれたことがあるし、役者が言っているのか判らない台詞回しとか、イデオロギーが先行して芝居その物は面白くも何ともないというヤツにぶち当たったことがあるから、本書で挙げられている劇団員が自ら切符を売り歩かねばならない日本の
演劇界の問題点とかを実感をもって読むことが出来た。
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四季の歴史が分かる |
今まではただ単に劇団四季のミュージカルを楽しむだけだったのが、四季が半世紀にわたって成長してきた歴史が理解できた。今後劇場に行ったときはまた別の見方ができると思った。四季を美化しているという見方は否めませんが、自分の知らなかった四季の良さを発見できたと思えばよいのではと思います。 論文形式なので、苦手な人にとっては肩透かしをくらってしまう・・・というのは同感です。